今年は3つも割当たっているので、Covid-19 のデータで件数とその移動平均をグラフに描画する、というのを3回シリーズでやりたいと思います。
- Jupyter notebooks + Kotlin で移動平均を描画する(その1): lets-plot-kotlin で線を描画する
- Jupyter notebooks + Kotlin で移動平均を描画する(その2): krangl で csv データを操作する
- Jupyter notebooks + Kotlin で移動平均を描画する(その3): 移動平均を計算する
Jupyter notebooks + python でやる方法はいっぱい情報があると思うので、ここでは Kotlin でやっていきます。
Kotlin + Jupyter notebooks については去年の Fintalk Advent Calendar のエントリとして書きました。
Kotlin + Jupyter notebooks で給与の額面から手取りを求めてみる
時間が経ってるので、今回の Kotlin + Jupyter notebooks のセットアップ手順を載せておきます。
$ python3 -m venv venv
$ source venv/bin/activate
(venv) $ pip install --upgrade pip setuptools
(venv) $ pip install numpy scipy matplotlib Pillow ipython[all]
(venv) $ pip install jupyter
以前の kotlin kernel が残っていたので venv の方をみるように一度削除
(venv) $ jupyter kernelspec list
(venv) $ jupyter kernelspec uninstall kotlin
(venv) $ pip install kotlin-jupyter-kernel
(venv) $ jupyter notebook
グラフの描画には lets-plot-kotlin を使います。
Kotlin Jupyter Kernel にバンドルされていて一緒にインストール&セットアップがされているので
%use lets-plot
だけで使えます。
lets_plot(data)
でプロットを作成し、これにレイヤーを追加していきます。
lets_plot() に渡すデータの型は Map<*, *> です。
例えばこんな感じ。
val data = mapOf(
"x" to listOf(0, 1, 2, 3),
"y" to listOf(1, 5, 2, 4)
)
これは表にするとこういうデータに対応しています。
x | y |
---|---|
0 | 1 |
1 | 5 |
2 | 2 |
3 | 4 |
点を描画するレイヤーを追加するには geom_point() を使います。
lambda(この中の this は PointMapping) で x軸、y軸のデータを Map の key 名で指定します。
%use lets-plot
val data = mapOf(
"x" to listOf(0, 1, 2, 3),
"y" to listOf(1, 5, 2, 4)
)
lets_plot(data) + geom_point(data, size=5) { x = "x"; y ="y" }
線を描画するレイヤーを追加するには geom_line() を使います。
点と線両方描画したいなら、両方のレイヤーを追加すればOKです。
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