Droid Kaigi 2016 を振り返ってふと講演前に何をしてきたのかを書いてみようと思いました。
Konifar氏に「あー」とか「えー」とかをほとんど言わずあまり噛まないとお褒めいただいたことで、どうしてそうなのか改めて考えてみたことがきっかけです。
1. CFP
直後ではなく、締め切り2週間〜1週間前くらいに出しました。
すでに提出されているCFPを確認して、かぶらないような内容を選びました。
私が確認した時点ですでにCamera2やRxJava、Kotlinなどがかぶっていました。
2. 話の流れを考える
本格的に考え出したのは本番1ヶ月前くらいからです。
細かい内容よりも全体の流れを先に考えます。
風呂に入っているときや寝る前に脳内リハーサル(イメージトレーニング)します。
マインドマップは書きません。以前の講演で試したこともあるのですが合わないのか続きませんでした。
3. 裏取りをする
人に伝える以上間違ったことは話せません。
以前やったことがあることでももう一度実際に書いて試してみます。
また、このときに調べ直して新たに知ったことも多いです。
この作業時にスライドに載せるコードやキャプチャも大まかに決めます。
4. 会場のサイズを知る
スライドの文字サイズを決めるために @mhidaka に担当部屋を下見したときの写真をみせてもらいました。
写真から
- 奥行きがかなりある
- スクリーンが左右に2枚
- スクリーンの下の方は少し見ずらい(このことは講演者へのメールにも記載されていました)
ことがわかりました。
スタッフと知り合いじゃないと難しいと思うので、できれば大きなイベントの開催者は講演者へのメールに会場の写真も添付してもらえると助かる人が多いと思います。
5. 資料作成
白地に黒の方が見やすい
特に文字が細い場合黒字だと会場を暗くしないと見るのが厳しいです。
私はスライドのビジュアル(絵的に美しいかどうか)よりも見やすいかどうかを優先しています。
会場のサイズから文字サイズはかなり悩みました。
最終的に重要なコードは 24pt 以上、文章は 32pt 以上になるようにしました。
私はスライドの作成にはほぼ Keynote を使っています。慣れによるところが大きいです。
発表者ノートを使うこともあります。今回は使っていませんが、エモーショナルなスライド(写真背景 + 格言みたいなやつ)では話す内容のヒントが少ないため、そのような内容の講演だと使うことがあります。
6. 脳内リハーサル(イメージトレーニング)
多分これが噛まない秘訣(?)だと思います。実リハーサルはほぼやらないのですが1週間前から寝る前の頭の中はほぼこれです。頭の中でしゃべってます。
7. 前日
2日目だったので、1日目の最後にお願いして実際の部屋でスライドを映すテストをさせていただけました。
コードに半透明の黄色でハイライトをいれていたのですが、実際に写してみるとハイライトをいれると元の文字が見にくいということがわかり、急遽赤線を入れる方向に変えました。
8. 本番
どうしても一部コードの文字が小さいスライドがあるので、事前にスライドを公開すると決めていました。本番10分前に公開して tweet &会場で始まるまでQRコードとURLをスライドで表示しました。
9. 終わった感想
今回は話の流れの組み立てにけっこう悩みました。AndroidフレームワークのTheme・Styleの機能と AppCompat 独自の機能は別ですが、AppCompat は Material Design の見た目を実現するのにフレームワークの機能を使っています。そこをカスタマイズするときは AppCompat がどのような設定を行っているのかを知る必要があるため、AppCompat の設定値の話が多くなりました。
後から考えるともう少しAndroidフレームワークのTheme・Styleの機能についての説明も入れたほうがよかったなと思いました。(?attr/と@style/とandroid:のありなしについて後で質問されたので)
今回は想定以上にスライドの枚数が多くなり早口だったと思います。42分くらいで話終わってしまったのでもう少しゆっくり話せばよかったと反省です。枚数が多い時の時間配分は難しいですね。
0 件のコメント:
コメントを投稿